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【障害者雇用】精神障害者の雇用義務・採用・定着のポイントを徹底解説

 

民間企業の障がい者雇用担当者向けに、障害者雇用における精神障害者に関する雇用の義務や、雇用数の推移、採用や定着における課題や定着のポイントを徹底的に解説しています!
精神障害者の採用や定着に役立てて頂ければ幸いです。

2018年4月1日から精神障害者も雇用義務対象者に

2018年4月から障害者雇用率制度に伴い、民間企業に対して、法定雇用率2.2%(2020年5月時点)以上の障害者の雇用が義務付けられています。したがって、45.5人以上の従業員を抱える民間企業は1人以上雇用する義務が課せられています。

さらに、2021年3月までには、雇用率が2.3%(+0.1%)に引き上げられます。現状、2.2%を達成している企業であっても、引き上げ後の法定雇用率の水準において、不足が生まれる可能性があります。

障害者法定雇用率 推移

 2018年4月1日の改定までは、身体障害者、知的障害者を雇用義務対象者としており、精神障害者は、身体障害者または知的障害者の雇用とみなされていました。2018年4月1日の改定を機には、精神障害者としてカウントされるようになりました。障害者雇用率のカウントは以下の通りです。

障害者雇用率 算定

 

精神障害者である常用労働者・失業者の数が加わりました。

 

精神障害者の雇用数は10年前と比べて約8倍に

精神障害者の雇用者数は、右肩上がりで増え続けており、現在約7万8千人の精神障害者が雇用されています。10年前と比較すると、約8倍の雇用数です!

精神障害者 雇用数

 

 10年前と比較すると、約8倍の雇用数となりましたが、その背景としては、障がい者雇用に関して、障害者雇用率制度の改定以降、精神障害者の数が日本全体で増えたことが考えられるでしょう。

 

 2018年までの10年間のデータになりますが、以下のように精神障害者保健福祉手帳交付台帳登載数は以下のように推移しています。

精神障害者保健福祉手帳交付台帳登載数 推移

 

厚生労働省”衛生行政報告例”のデータをもとに株式会社JSHがチャートを作成。

 およそ、2倍の交付数となっています。2009年から2018年までの10年間のうちに、およそ50万人の精神障害者の数が増えました。その精神障害者が雇用数されることによって、精神障害者の雇用数が増加したと考えられます。

 

精神障害は”そううつ病”と”統合失調症”で約75%

障害者雇用率制度での障害者の範囲は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所有者とされています。

障がい者雇用において、どのような精神障害を持つ方が多くみられるのでしょうか?

高齢・障害・求職者雇用支援機構が、ハローワークにおける障害のある求職者4,962人分(うち精神障害者 2,352人)の調査によると、以下の通り。

精神障害者 内訳

 

高齢・障害・求職者雇用支援機構””のデータを元に株式会社JSHがチャート作成。

精神障害者の求職者の割合は、そううつ病が約半分の51.2%で最も多く、2位の統合失調症は約26.6%です。

”そううつ病”と”統合失調症”を合わせると約75%です。4人に3人が、”そううつ病”あるいは”統合失調症”という割合です。割合的には上位の2つが、障がい者雇用における障害者雇用において、代表的な精神障害となります。

参考リンク

精神障害者の1年以内の離職率は約50%

先述の通り、精神障害者の雇用数は右肩上がりで増え続けているものの、採用後の定着の面ではまだまだ課題があります。

精神障害者を採用した後、業務の切り出しにおけるミスマッチなどが定着における課題となっています。

障がい別の職場定着率を見ると、精神障害者の離職率が最も高く、およそ50%が1年以内に退職という結果でした。

障害者雇用 退職

“障害者の就業状況等に関する調査研究” 高齢・障害・求職者雇用支援機構 のデータをもとに株式会社JSHがグラフを作成。

長期の雇用定着を達成したい企業にとっては、早期退職は悩ましい課題ですね。

 

精神障害者の退職理由は”病気のため”が約60%

 

精神障害者高齢・障害・求職者雇用支援機構が、ハローワークにおける 2,352人の精神障害を持つ求職者に対して行った調査では、以下のように“自己都合”がおよそ8割。

障害者雇用 退職理由

“障害のある求職者の実態調査中間報告”高齢・障害・求職者雇用支援機構のデータを用いて㈱JSHがチャートを作成。

自己都合での退職の内訳は以下の通りです。

1位 病気のため(60%)
2位 人間関係の悪化(13%)
3位 業務遂行上問題あり(8%)

ほとんどの方が“病気のため”という理由を挙げています。業務でのミスマッチやストレス等が障害に影響してしまったのかもしれません。人間関係の悪化や業務遂行上の課題ありなど十分にサポートしてくれる人が周囲にいなかったことで退職につながった可能性があります。

 

精神障害者の離職を防ぐ3つの対策

精神障害者の職場への長期の定着に悩みを抱える企業がいらっしゃる一方で、働きたいが長期の定着が出来ないという精神障害者もいらっしゃいます。

弊社が以前、業種・規模問わず約200社の障害者雇用担当者を中心に、障がい者雇用にまつわる課題を調査したところ、精神障害者に関する課題を挙げた企業様がいらっしゃいました。

精神障害者に関する企業の人事担当者などが抱える課題の声

  • 障がい者雇用、特に精神障害者の就労に対してのノウハウや経験が不足している。
    (大手メーカー・従業員5,000名以上・1部上場)
  • 精神障害者雇用定着が見込めない
    (医療・福祉関連・従業員501~1000名・株式未公開)
  • 精神障害者は現場の負担感が大きい。
    (医療・福祉関連・従業員501~1000名・株式未公開)

精神障害者の採用を達成することが出来ても、実際に、定着のためにサポート出来る人員が不足している、また、業務をサポートする現場でも負担があるという悩みを持っていることが分かります。

一方で、障害者の立場の声として、離職を防ぐことができたと考えられる職場での措置や配慮について、以下のようなものが挙げられています。

障害者雇用 サポート

“障害のある求職者の実態調査中間報告”高齢・障害・求職者雇用支援機構のデータを用いて㈱JSHがチャートを作成。

障害の状態に合わせて休暇をとるなど、社内の労務関連の制度の柔軟性を求める声や、社内で身近に相談出来る方や業務のサポートをしてくれる人材を求める声が見られました。

これまでの企業と精神障害者のそれぞれの声をまとめて、サポート施策を3つにまとめました。

1.福祉や医療の現場において、精神障害者をサポートした経験があり、障害に対して理解がある専門の人材を採用する。

精神障害者に対するサポートの知識や経験が十分に備わっていない人材にサポートを任せてしまうとミスマッチが起きたり、現場が疲弊してしまったりする可能性が高いので、業務をサポートする専門の人材が必要。

 

2. 社内および社外での障害に関する勉強会を行い障害者に対する理解を深める。

社内や社外の勉強会を通じて、社員が障害に関する勉強会などに開催・参加するのも良いでしょう。厚生労働省も、定期的に障害者雇用に関する勉強会・セミナーを開催していますので、是非チェックしてみてください!

弊社でも、障害者雇用の定着に関するサービスを行っています。
エイベックス株式会社様の事例はこちら

 

3. 通院や急な体調の変化を見越して、社内制度を調整する

急な体調の変化などが起こりうるため、通院のスケジュールや体調不良時の柔軟な休暇の取りやすさ・社内手続きの簡素化などが求められています。あくまでも、障害は、個人によって変わりうるため、頻繁かつ密接にコミュニケーションをとって、その人にあった方法を採用するのが望ましいでしょう。

 

まとめ

 

2018年4月1日から精神障害者は、障害者雇用義務の対象となりました。精神障害者の雇用数は右肩上がりに増え続けており、10年前と比べて8倍になりました。2020年3月までに障がい者法定雇用率が、2.3%に引き上げられることで、より一層障がい者雇用に取り組む企業は増え、精神障害者の雇用数もさらに増え続ける事でしょう。

しかし、精神障害者の職場の定着率は1年以内に約50%が退職してしまうなど、企業の側は長期の定着に課題を抱えています。精神障害者をサポート出来る人員の不足や、現場の疲弊が見られます。

一方、精神障害者の側からも適切なサポートの人員を求める声や、休暇のとりやすさなどの社内制度の柔軟さを求める声があります。

したがって、これから障害者雇用の現場では、障害に理解があり、サポートに専念できる人員の配置と、勉強会など社内で理解を深める事、柔軟な社内制度の調整が必要です。

精神障害者に限らず、障害者雇用における定着の課題や、この記事に関連した弊社オリジナルの資料もございますので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
<障がい者雇用の労働環境>のお役立ち資料はこちら

株式会社JSH “コルディアーレ農園”サービスについて

株式会社JSHは、農園型の障害者雇用サポートサービス”コルディアーレ農園”を提供しています。都心部の障害者雇用の採用と定着に悩んでいる企業様と、地方の働きたくても就職先が少なく、働くことが出来ない障害者の方々をつなぐサポートを行っています。

株式会社JSHが採用から定着までワンストップでサポート致します。そして、コルディアーレ農園では、サポートスタッフが業務をサポートし、農園には看護師が常駐しているため日々の体調管理などもしっかりと管理しています!

弊社のコルディアーレ農園サービスに興味がある方は是非、サービスサイトをご覧ください。

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この記事を書いた人

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